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2015年10月 日本不妊カウンセリング学会ほか (15.11.01)

勉強会・研修

10/3・4 不妊カウンセラー養成講座

日本では数少ない男性不妊専門医・山口大学泌尿器科の白石先生から「精索静脈瘤」のお話がありました。精索静脈瘤は精巣の温度や酸化ストレスの上昇から、運動率低下やDNAの損傷など精子の質が低下する非常に大きな要素となっている。早い場合は小学生からできはじめ、経年悪化する。子供でも将来のことを考えて手術する場合もあるとのこと。

 

「顕微授精を繰り返していた人々が、静脈瘤の手術を経て自然妊娠する例をたくさん見てきた。不妊治療が上手くいかない人はもちろん、静脈瘤があればぜひ手術をして欲しい」と。一番酷いGrede3では素人でも分かるほどで、人体の構造上圧倒的に左側に生じます。女性側に問題が見つからない第2子不妊に至っては8割が静脈瘤が原因とも。まずは立位で陰嚢に静脈のこぶのようなものがないかチェックを!座り仕事や陰嚢痛のある方は要注意です。軽いものなら漢方での改善も可能です!

 

また、受精卵の発育状態をつぶさに観察できる培養装置を開発された鳥取の見尾先生からは貴重な動画を数多く見せて頂きました。受精の瞬間から一生懸命分割し頑張っている受精卵。孵化→着床を残すのみの状態から力尽きてしまう胚盤胞…。生命の神秘と健気な姿に愛おしさすら感じるほどでした。

 

10/11・12 中医不妊専門講座

翌週は琵琶湖畔で国内屈指の先生方が集まる勉強会へ。初日は仲間での症例検討と中医学講師からの講義。翌日は神戸元町夢クリニックの松本院長と加藤培養室長よりハードルの高い40歳代の治療について、子宮筋腫と不妊治療良好卵の回収法胚の評価法など3時間にわたって有意義なお話を頂きました。いつも情熱を持って惜しげなく教えて下さる先生方に師事しながら勉強を続ける毎日です。

 

(夏苅竜子)

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