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妊娠力を高める~晩婚・晩産の時代に~ (13.12.01)

子宝・不妊

「7組に1組が不妊で悩んでいる」といわれている現在。健康な男女が、赤ちゃんを希望し夫婦生活を持っている場合、1年以内に8割、2年以内には9割の方が妊娠に至ります。2年経っても妊娠しない場合を「不妊症」といいます(※2013年現在)。

 

不妊症が増えてきている原因として、一番大きいのは晩婚化と晩産化。2011年のデータでは、女性の初婚の平均年齢は29.0歳。しかし、妊娠率は30才頃から緩やかに低下し始め、35才頃からは急激に下がってきます。「卵子の老化」は最近認識が深まりつつありますが、男性側だって同じです。男性の年齢が上がるに連れて、パートナーの妊娠率の低下や流産・死産率の上昇、赤ちゃんの先天異常などが増えることが報告されています。精子も卵子も加齢と共に遺伝子のほころびが増え、妊娠しづらくなるのです。

 

その他にも、排卵や受精・着床などたくさんの条件をクリアして始めて妊娠が成立します。30代前半なら1年を、30代後半なら半年をメドに「自然妊娠出来る力があるのか?」早めに検査されることをおすすめします。

 

もし仮に治療が必要な場合でも、2010年の日本産婦人科学会の報告では、30才前半の体外受精での妊娠率は約30%、出産まで至る方は20%前後と決して高くはなく、必ず授かる訳ではありません。治療中の方もまだの方も、妊娠を希望しているなら、まずは自分たちの「妊娠力」を高める身体づくりをすることが重要です。生理痛や冷え症・貧血があれば着床環境をはじめとして全身に影響がありますし、ご自身が疲れたり不調があるようでは、精子や卵子に元気がある訳がありません。

 

子宮や卵巣・精巣の血液循環を改善し、生殖系の源“腎”を補って元気な精子や卵子を育てる。元気な精子や卵子が出来ると、受精・着床しやすくなります。食養生や生活養生も含めてアドバイス致します。ご相談下さい!

 

(夏苅和子)

ながさきpress2013年11月号掲載

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