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42才、元気な卵ができました! (14.06.01)

子宝・不妊

結婚5年目、42才のRさん。一度自然妊娠の経験があるものの、残念ながら心拍確認後に流産。タイミング治療を経て、2年前から顕微授精(ICSI)を開始。1度目は採卵した3個はいずれも受精せず、途中で治療がキャンセルに。2ヶ月後に再度採卵するも5個中1つしか分割が進まず、結果は陰性。落ち込んでいたところにこの連載を目にしたそうで、漢方に希望の光を求めて来店されました。

 

卵巣予備能を示すAMH値は1.5以下子宮内膜症生理痛月経血に500円玉大の塊片側卵管閉塞精子もICSIを適用しないと難しい状態。しかも、チョコレート嚢腫もあるためか、通常以上に排卵誘発をしても思うように卵巣が反応せず、長期の治療によって基礎体温が全体的に上昇しており、元気な受精卵が出来ない多くの問題を抱えていました。

 

最初の2週間は、ホルモン剤など身体に溜まったドロドロを排泄させるお薬を。その後は体質と生理周期で薬を飲み分ける周期調節法で身体を調え、ご主人様にも精子を元気にする漢方を飲んで頂きました。服薬4ヶ月後、漢方を始めて初めての採卵は2個。受精したものの1つは分割が進まず、まだまだ身体づくりの途上でした。2度目は7ヶ月後。精子の数値が改善してきました。5個採卵し、その内2個をICSI。グレード1の卵が1つ出来ましたが、結果は(-)。徐々に改善はみられるものの、いずれも胚盤胞には至りませんでした。

 

一日一日身体づくりを積み重ね、服薬1年半が経った3度目の採卵で、ついに胚盤胞が出来るまでに!不妊治療を始めてから2才年は重ねましたが、尻上がりに元気な受精卵が出来るようになりました。この間、共に笑い、泣き…一緒に頑張ってきました。「いつでも頼れる伴走者でありたい」と思いながらご相談を続けています。

 

(夏苅竜子)

ながさきpress2014年5月号掲載

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