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アレルギー体質と妊娠力 (10.06.25)

子宝・不妊

結婚後すぐに自然妊娠した子も6才になるが、その後は一度も妊娠しない35才の方。

「仕事の関係で、逆算すると今しかないんです。」と、3ヶ月以内の妊娠を強く希望されていました。指や手掌に水疱があり、指紋もないくらい皮膚が薄くてボロボロ。主婦湿疹がかなり酷い状態でした。湿疹はアレルギー反応ですから、手だけではなく着床環境(子宮内膜)にも悪影響を及ぼします。焦る女性に納得して頂き、まず1ヶ月は婦人科系を調えつつ皮膚を改善するお薬をお渡ししました。

 

その時の基礎体温は激しくギザギザしており、あまり良い状態とはいえません。3週間後に「手はかなり治ったので、卵胞を育てる漢方を早く飲みたい!」と。そこで先日のお薬をベースに、卵胞を育てる薬を加えて身体を調えました。治りきる前だったため高温期には少し湿疹が出ましたが、低温期には手袋無しで食器が洗えるほどに。基礎体温は、教科書のようにきれいで穏やかな二相に改善していました。「漢方薬でこんなにも早く変わるものなんですねぇ」とすっかり信頼して頂きました。

 

2ヶ月半経つと水疱もなくなり主婦湿疹は改善しましたが、まだ妊娠には至りません。かなり悩まれていましたが、もう1周期だけ頑張ることに。この周期は、低温期がとてもキレイに安定し、タイミングもバッチリ。高温期も6日目には更に体温が上がり、着床を思わせるような様子が見受けられました。やはり2週間後には無事妊娠!の知らせが。心音も確認出来ましたが、念のために4ヶ月まで安胎の漢方薬を飲んで頂きました。希望期限ギリギリの出産になりそうです。

 

「急がば回れ」と言いますね。皮膚病や花粉症などアレルギー反応のある方は、まずそちらから治しましょう!頑固な湿疹・アトピーなどでお悩みの方もご相談ください。

 

(夏苅和子)

ながさきpress 2010年6月号掲載

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