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もう流産したくない!~不育症~ (09.10.29)

子宝・不妊

今年の3月ご相談にみえたNさんは、33才でご結婚1年半。2度目の流産(10週)直後でした(1度目は6週)。

「早く赤ちゃんが欲しいけど、次も流産してしまったら…と思うと、怖くて仕方ないのです」そう仰っていました。

何度も流産してしまう方を「不育症」といいます。原因はさまざまですが、早期流産の多くは胎児側の問題だと言われています。胎児になる前段階の受精卵は、精子と卵子が出会ってできるもの。漢方的には双方の質に問題があると考えます。

 

イライラや怒りっぽい、憂鬱、生理前の胸脹や便秘、ガスが多い、肩こり、生理時にレバー状の塊といったと「気血の巡り」の悪さが顕著に見られました。子宮内の血行循環が悪ければ、赤ちゃんは元気に成長することが出来ません。

また、中国では流産を「1つのお産」と考え、数ヶ月は身体の回復に努めます。まずは血液を補い身体を元気にするお薬と、流産後も続く乳汁分泌を止めるようなお薬を飲んで頂きました。その後、気の巡りと血液循環の改善を中心にしっかりと薬を飲まれました。

 

少しずつ体調が良くなり、「はっきりと身体の変化が判る」と喜んで頂いていた矢先、「予定日過ぎても生理が来ない。今までに見たことがない位きれいな基礎体温」とご連絡が。検査して頂いたところ、陽性反応が出ました!流産経験があることから、妊娠後もしっかり「安胎」のお薬を飲んで頂き、そろそろ安定期に入る頃です。

 

「今は『3人目の子供』として、小さな小さな命を主人と噛み締め大事にしています。」と嬉しいメールが届きました。

一からの身体づくりが三度目の正直を叶えてくれたのだと思います。

 

(夏苅和子)

ながさきpress 2009年11月号 掲載     

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