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肥満と多嚢胞性卵巣(PCOS) (08.11.28)

子宝・不妊

33才、やや大柄な方。甘党で結婚後はケーキ屋さんに勤めたので太ってしまったとのこと。

 

基礎体温も二相性が見られず(無排卵)、いつも腰痛がありお腹が冷たい、憂うつで生理前は乳脹痛もありました。小さな子宮筋腫もあり、生理の量は少なく黒っぽい、塊がある、生理痛がある、排卵期のおりものはありません。多嚢胞性卵巣(PCOS)で半年ほど不妊治療を受けられましたが妊娠には至りませんでした。

 

塊や痛みなど、血行が悪く「お血」の状態が見られました。まずは「子宮内のお掃除」ということで、全周期、補血剤・化痰剤・活血剤を飲んで頂きました。すると、次の周期は生理の色はきれいになり、量も増え、生理痛もありません。体調も良くなり、ケーキもそんなに食べたくなくなって体重も2kg減に。低温期が36~36.2℃とやや低かったので、周期調節法に従って生理期以外に補陽剤を足して飲んで頂きました。

 

しばらくすると高温期の日にちが徐々に伸び、4周期目を終えた頃には高温期は11日間でおりものも増えてきました。6周期目のお薬を買いに見えた時、いつもより高い高温期が続いていたので「妊娠かも…」ということで念のため病院に行って頂いた所、妊娠が判明!

そのうちつわりが始まり、心音も確認され一安心です。

多嚢胞性卵巣と言うこともあって、流産しやすいことから安胎の薬を続けて頂いています。

 

(夏苅和子)

ながさきpress 2008年12月号掲載

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