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隠れ貧血 (14.01.30)

気になる症状

東洋医学でいう「血」は全身をめぐって酸素や栄養などを運ぶ「血液」としての働きはもちろん、精神の安定身体を温めて潤す滋潤作用があり、健康に暮らす上でとても大切な身体の構成物質だと考えています。

貧血を判断する際、西洋医学では検査数値を重視しますが、東洋医学では「全身の血液量が十分かどうか」「血液の質」を重視します。数値に問題が無くても、血液不足の症状があればれっきとした貧血状態(血虚)です。

特に女性は生理がある間、毎月血液を消耗しています。また、もともと血液を作る力が弱い人や偏食、睡眠不足・就寝時間が遅い人は貧血傾向が進みます。そうなると、身体のあちこちにトラブル続出。

 

栄養や潤いが足りない血液不足タイプ

冷えが強い/肌や髪の乾燥感/頭が働かない、物忘れ

血液不足で滋潤作用が低下すると、冷えや身体の乾燥感がみられます。脳が必要とする血液量は1日なんと約2000リットル。不足すると、集中力の低下や物忘れなどにもつながります。血液をしっかり補う事が重要!

 

胃腸が弱い情緒不安定タイプ

冷えが強い/憂うつ、不安/不眠、多夢/食欲不振、胃もたれ

食欲不振や胃もたれ・下痢しやすいなど胃腸機能が弱い人は、食事を消化・吸収して「血液を作り出す力」が低下しており、血液不足に陥りがち。一般的なかくれ貧血の症状+精神を安定させる力の低下に伴った、憂うつや不安・焦燥感、不眠や多夢、動悸などの自律神経失調症状がよく見られます。

 

かくれ貧血チェック

日常的な不調

疲れやすい/冷え症/ めまい、立ちくらみ/イライラ、憂うつ、不安、くよくよ/不眠、眠りが浅い、夢が多い/忘れっぽい、頭が働かない/動悸、息切れ/疲れると頭痛がする/疲れ目、目の奥が重い・痛い/足がつる、目元のけいれん/便秘、コロコロ便

 

婦人科の不調

生理不順・遅れがち(周期35日以上)/月経量が少ない、もしくは量が多い/ 生理痛/生理後の不調、下腹部痛/子宝に恵まれない/更年期障害

 

美容のトラブル

肌や唇の乾燥感、小じわ/血色が悪い、肌につやがない/髪のトラブル(パサつき、細い、抜け毛など)/爪がもろい

 

心当たりがある方は早めにご相談ください。これまで病院で調べても原因のわからなかった不調が、「血」の不足に起因していることも多々あります。

 

ながさきpress「漢方のチカラ」2014年1月号より

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