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ヘトヘト・ばてばてに「麦味参顆粒」 (16.08.27)

気になる症状

「ばてる」とは疲れ果てるという意味。

ばての代表、夏ばてを例に「ばてるメカニズム」を見ていきましょう。

夏は暑いので体温が上がります。上がった体温を冷ますために汗が出る。

汗の組成は血液中の水分と電解質(ナトリウム、カルシウムなど)です。

これが失われるとどうなるか。

 

■血液中の水分が減る→血液量が減る→血流が低下する→心臓をはじめとする内臓機能全体が低下

■血液中のナトリウムが減る→ブドウ糖の取り込み力低下→エネルギー代謝低下

■血液中のカルシウムが減る→筋肉収縮に影響

 

だるい、きつい、ぼーっとする、息切れ、動悸、食欲不振などの症状は内臓機能とエネルギーの低下から。

脚が攣る、腕が痺れる、ときに心筋の異常などが起きるのは筋肉のしなやかな収縮が失われるからです。

また、水分の減った血液は濃くなって血栓ができやすい状態でもあります。

 

水分不足なら水を飲めば解決しそうなものですが、脱水状態の身体は浸透圧がうまく機能せず、水を吸収できません。

そのため、口から入れるなら浸透しやすい経口保水液、手っ取り早くは血管に電解質を含む水(生理食塩水)を点滴するわけです。

 

血液中の水分が減る原因は発汗だけではありません。自律神経の緊張状態「気疲れ」も体液を消耗します。これは「ストレスばて」と言っていいでしょう。

また、中年以降は潤いを保つ機能が低下して誰でもばてた状態に傾いていきます。シワシワと枯れてくるのがその証明です。

 


中医学では、ばてた状態を「気陰両虚」といい、気陰双補剤と呼ばれる薬を使って血液中の水分や電解質のみならず、失われた元気も補います。

中成薬は「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」が最も適しています。

 

「麦味参顆粒」は3種の生薬から成るシンプルな薬です。


麦門冬(ばくもんどう)・・・体液を補い、身体を潤す

五味子(ごみし)・・・心臓・肺の働きを助ける、過剰な発汗を抑制する

人参(にんじん)・・・胃腸・肺の働きを助ける、エネルギーを補う

 

漢方薬は、配合している生薬の数が少ないほど効果が早いという特徴があります。

「麦味参顆粒」はいわば「飲む点滴」。すぐに効いて4時間ほど持続しますから、たくさん汗をかいたときや「ばててきたな・・・」というときのために持ち歩くのがおすすめです。夏はスポーツドリンクの中に溶かせば最高のばて防止、熱中症防止ドリンクになります。

 

夏ばては季節の病ですが、「気疲れ」=主に人間関係のストレスばては、日本人の性格的な国民病かもしれません。

「麦味参顆粒」は現代人にいちばん必要な薬なのでは?と私などは考えています。

 

(スタッフ:春田有紀子)

 

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