40代の女性。ムカムカと頭痛を伴うめまいに悩んで来店されました。病院の検査では特に異常なし。
身体的特徴は、やせ型で顔色は白く、声が細い。目が優しく、力がない。
舌は、色が暗く、側面に歯形がついて、白い舌苔が部分的に剥がれ落ちている。
身体の状態は・・・食欲不振、胸の痞え、お腹の張りがあり、痰が多い。睡眠中も気持ち悪さで目が覚めてしまうことがある。
ほかに、低血圧。目の疲れやすさ。食後の倦怠感が強い。
さて、全身の状態と症状から、この方のめまいは胃腸の働きの弱さが原因のめまいと判断しました。
漢方薬は、こうしたタイプのめまいの薬「半夏白朮天麻湯」に活血剤、化痰剤をプラスしてスタート。
2週間後、めまいはなくなりました。すると食後の倦怠感が強い、朝の寝起きがきついなど、もともとの体質である「気虚」の症状が目だってきましたので、食欲を出して元気になる補気の薬をプラス。
さらに2週間後には、身体のきつさもほとんどなくなりました。顔色が良くなって、声にも目にも張りがあります。
再発予防に、甘い物と多すぎる水分は胃腸機能を低下させてめまいのモト(痰濁)を作りやすいため、量を控えるようにおすすめしました。
めまいの原因は人それぞれです。なかなか治らずお困りでしたら、ぜひご相談ください。
(スタッフ:春田有紀子)