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42才、AMHが0.86と言われて・・・ (18.11.15)

子宝・不妊

 

2才になるお子さんを連れて2人目がなかなかできない、と来店された42才の女性。詳しく聞くと6年前から 人工授精を1年間 続けた後、体外受精を3、移植を4回しましたが結果が出ません。

翌年、病院を変えて検査をした所、AMHが低く精子にも波があるため顕微受精をすることに。1回目は18個採卵し半分授精、1個を新鮮胚移植しましたが着床せず、6個の胚盤胞を凍結。その後凍結卵を移植して妊娠、無事に出産しました。1年後移植を再開しましたが全部ダメでした。前回妊娠出来た凍結胚が全部ダメだったと言うことは、着床する内膜の問題でしょう。

翌年9個採卵し顕微受精で4個授精しましたが、分割胚で凍結出来たのは1個。その移植も反応はマイナス。金銭的にも厳しくなり人工授精を試みましたが、hMGを使っても卵子が発育しなくなっていました。

これは加齢による卵巣機能の低下にくわえて6年間排卵誘発を受け続け、卵巣が疲れてしまったのです。原始卵胞から発育卵胞に成長するまで6ヶ月はかかります。(畑も連作すれば土地が痩せて作物も小さくなるように、人の卵巣も栄養を与えて休ませないとそんなに次々といい卵が育つはずもありません。)半年間体を休めることを提案。

月経周期が4045なので卵子の発育が遅い、つまり卵巣の血流が悪い事が分かります。月経も紫暗色で月経痛もあることから、子宮内膜に瘀血があります。疲れやすくてイライラ、冷えのぼせ、オリモノが少ない、寝つきが悪くて多夢、頻尿から気血不足と心腎不交による心火化旺と考えました。婦宝当帰膠をベースに活血薬と天王補心丹、逍遥丸、卵巣を養うものを飲んで頂きました。オリモノが増え始め2度目の生理から28日周期になりキレイな色になりました。体調もドンドンよくなり、漢方薬を飲み始めて半年後、何と自然妊娠!この夏出産予定です。あきらめないでご相談下さいね。

 

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