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2013年8月 中医不妊症講座 周期調節法の実践応用 (13.09.01)

勉強会・研修

8月末、不妊症講座のスクーリングと発足10周年記念のオープン講座に2日にわたって参加してきました。

 

講座の立ち上げから受講している身としては大変感慨深く、10年の重みをひしひしと感じました。中医学の知識の習熟はもちろんのこと、不妊治療の第一線で活躍されている西洋医の先生方とも交流を重ね、研鑽を続けています。

 

初日のスクーリングは、無月経歴10年以上のPOF(早発卵巣機能不全)の方が漢方服用によって自然妊娠した素晴らしい症例報告がありました。中医学講師の劉伶先生からは「専門病院を何軒もはしごし、体外受精を繰り返していた30代後半の方に瘀血(血行不良)が見られたので、活血剤を飲んでもらったところ… 7日間の生理中に塊がずっと出てその周期に自然妊娠した。」というお話しが。「漢方には妊娠力をアップするすごい力があるのだ!」ということを再確認し、感動を覚えた症例でした。

 

翌日のオープン講座には全国から180人もの人が集まり、会場はすごい熱気。7年にわたってご教授頂いている前・聖路加国際病院婦人科部長の佐藤孝道先生からは「不妊治療の最新情報」を、南京中医薬大学の談勇先生からは「周期調節法の実践応用」をテーマにご講演頂きました。南京には計6回研修に伺い、その都度第一人者の夏桂成先生、弟子の談勇先生に教えを請いました。周期調節法の初歩から応用、多嚢胞性卵巣や子宮内膜症が原因の不妊症の対応法など教えて頂いたことを宝に、毎日の不妊相談に当たっています。佐藤先生からは「妊娠率が下がりはじめるのは30才。不妊治療には漢方も含めた包括的なサポートが必要であり、不妊の予防にも漢方の役割を期待しています!」というお言葉を頂きました。

 

1人でも多くの方に赤ちゃんが授かるよう、これからも頑張っていこう!という思いを改めて強くした2日間でした。

 

(夏苅竜子)

 

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