毎年恒例の中国研修。今年は、西安へ。日中間の緊張下での訪中に若干の不安もありましたが、全くの杞憂で大歓迎にビックリ。
病院は中医学と西洋医学を融合させた中西結合治療で、月経病や不妊・不育症を中心に診療と臨床研究が行われています。特に漢方での「流産予防(安胎)」が有名で、講義と病棟では中医学での切迫流産の改善例を2例紹介して頂きました。
過去に10週での流産歴がある王さん(33)は7週に入った先日、下腹部にチクチクした痛みや脹り感、腰のだるさを感じ、心配になって来院。出血はないものの、流産の前兆症候が見られることから、12週まで(前回の流産時期+2週間)の予定で入院し、漢方薬での安胎治療を開始。翌々日には症状も消失し、母子ともに順調とのこと。初期の流産は、ほとんどが胎児側の遺伝子異常です。流産を繰り返す人は、健康で元気な受精卵を作るべく、必ず身体を調えた上で妊娠にトライすることを強調していました。
(夏苅和子)