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2015年5月 日本不妊カウンセリング学会 (15.06.01)

勉強会・研修

5/29 学術集会

今年のテーマは「がんと生殖」。特に乳がん・子宮頚がんなどは30代から急激に増え始める疾患です。晩婚化の時代、生殖年齢まっただ中でがん治療をしなければいけない人が今まで以上に増えてくるでしょう。抗がん剤には、男女ともに「著しく妊孕性を低下させる」副作用があります。生命と妊孕性、2つの危機に同時に直面する中で、大きな不安と情報が少なく時間もない…。そんな方をサポートしている医師や看護師、薬剤師の話を聞くことが出来ました。本来なら相容れないがん治療と生殖医療をどう進めていくのか?大変勉強になりました。

 

また、マスコミにも度々出演されている浅田LC・浅田義正先生より「AMH(卵巣に残っている卵子の在庫の目安を測るホルモン)と採卵数は相関するが、年齢とは相関せず、若くてもAMHが低い人がいる。たとえ0に近い数字でも採卵出来れば、年齢による妊娠・出産率となる」などご教授頂きました。

 

5/30~31 不妊カウンセラー養成講座

数少ない男性不妊の臨床医・石川智基先生から「日本の不妊患者の特徴として、男性が極めて非協力的。精子検査は簡単で侵襲性もない。採精容器で持参しても所見が悪くなるばかりなので、“まず最初に夫婦揃って受診する”こと。検査結果の悪さ(数や運動率・白血球など)に比例して精子の質も低下するため、妊娠させる力が弱まり流産の危険因子にもなる。精子は温度と酸化ストレスに弱く、精嚢が温まる環境は厳禁。禁煙(出来なければまず節煙)と禁欲期間を短く(1~2日)すること」このほか遺伝子と染色体、着床に関する話…など医師・胚培養士・臨床心理士・社会法学者など多岐にわたった講演を受講してきました。

 

 

(夏苅竜子)

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