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2015年8月 中医不妊症講座  スクーリング@東京 (15.09.01)

勉強会・研修

中医不妊症専門講座スクーリングとは、各地で勉強を重ねている仲間が一堂に会する機会。私たちも参加、発表してきました。内容充実の2日間をレポートします。

 

8/22症例検討会

私(夏苅竜子)は、結婚2年、多嚢胞性卵巣(PCOS)が原因で排卵誘発がうまくいかなかった方が、漢方薬を併用して人工授精で妊娠に至った症例を発表しました。他の先生方からは、AMH0.1以下、子宮内膜症に筋腫、内膜増殖症、子宮体がん擬陽性、PCOS、高プロラクチンなど様々な疾患を抱えながら漢方服薬5年+不妊治療2年、結婚16年目にして念願の我が子を授かった44才の奇跡の症例などが報告され、漢方の大きな可能性を再認識する素晴らしい時間でした。

 

8/23オープン講座

朝9時半から夕方まで熱気あふれる講義の連続!午前中は3名の中医学講師より不妊治療をサポートする漢方的対策法を、午後からは不妊治療成功率の高さで知られるファティリティクリニック東京の小田原靖先生より「不妊治療の最前線~成功率を高めるための取り組み」をご講演頂きました。

 

採卵ができない、取れても良質胚が得られない、着床障害など、不妊治療をしても思うような結果が得られないことが多々あります。中医学講師の先生方からはそうした状況に応じて、細やかな対応法と成功症例を伺うことができました。「連作した場合は、畑も痩せるでしょ?種を撒いても芽が出ないなら、種(卵巣)と土壌(子宮)を見直すこと!」と作物の実りを引き合いにした解説には思わずガッテン!小田原先生からは「目標は一人でも多くの患者さんに赤ちゃんが授かること。そのためになるなら漢方や鍼灸も良いと思います」という言葉を頂きました。

 

漢方が不妊治療を邪魔すると言うことは決してありません。ご理解頂ける先生が増えるよう、私たちも更なる研鑽を続けたいと思います。

 

(夏苅竜子)

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