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35才、まさかの双子ちゃん! (14.03.01)

子宝・不妊

週1~2回の夜勤を伴う看護師を退職したばかりの結婚4年、35才のMさんが来店されたのは一昨年の6月。3度の人工授精も妊娠に至らず、ステップアップを勧められたが「その前にじっくり身体を調えたい」というご希望でした。

 

月経周期は25日前後と短めで、30才過ぎから月経量が減り排卵期のおりものも少なく粘りもない。基礎体温もギザギザ低温期が高め。高温期との体温差も小さく、夜勤を伴う職業の方によく見られる状態でした。漢方では、夜勤や夜更かし・睡眠不足などが続くと、生殖機能を司る「腎」(精巣や卵巣)の機能が低下すると考えています。Mさんもしかりで、年齢以上に卵巣が弱っている様子。

 

他にも疲れやすい冷えのぼせガスが多い生理痛慢性鼻炎、舌の色は淡く紫色の点があり、長年の激務から気・血・水の消耗と血行不良がみられました。身体や卵巣を元気にする漢方薬を、毎月の生理や体調に応じて飲んで頂きました。不調症状も徐々に無くなり、基礎体温も良くなってきました。ストレスを溜めやすいタイプでしたが、明るく前向きで、毎月遠方から来店されました。

 

春から福岡の専門病院へ。治療スケジュールに合わせて漢方薬を調整し、2ヶ月後に採卵。いい状態でしたが、陰性。翌周期に凍結卵を移植するも妊娠には至らず。再度治療に向けて身体づくりを始めた矢先の11月。高温が15日続いていたので妊娠検査薬を使ってもらったところ…うっすら陽性反応が! 半信半疑のまま安胎のお薬を持って帰ったMさんでしたが、経過は順調でなんと一卵性の双子ちゃん!!引き続き安胎のお薬を服用されています。不妊歴も長いため、体外受精でしか授かれない状態では??と私自身も思っていましたが、結果は自然妊娠でのご懐妊。改めて「子供は授かり物」なんだなぁと思わせてくれた症例でした。

 

 

(夏苅竜子)

ながさきpress2014年2月号掲載

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