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32才、典型的な2人目不妊 (14.05.01)

子宝・不妊

結婚6年目の32才、かなりやせ型のYさん。結婚半年で1人目を授かり出産。授乳を終えた翌年に初期流産した後、2年半妊娠しなかったため婦人科を受診。タイミング法を半年の後、転院先で測った卵巣予備能の数値(AMH)は40代の数値でした。計7回の人工授精も妊娠に至らず、体外受精へのステップアップは気持ちが進まず…。「こちらで妊娠した友達がいたので」と来店されました。

 

早速体調を伺うと、胃腸が弱く、起床時からすでに疲れている。頭痛や肩こり、冷え、憂うつ、生理前の不調の数々…。治療の影響から排卵期のおりものは少なく、月日を追う毎に基礎体温が上昇しており、低温期は36.7℃前後、高温期は妊娠していないのに37℃を超える日もありました。【気・血・水】全てが不足し、熱もこもって漢方の面から見ても妊娠力が大きく低下した状態でした。

 

まずは2週間、胃腸と疲れ、血行不良改善のお薬を出したところ、「朝から元気で、空腹感が出てきた!」とのこと。食欲が出てきたので、体温を下げて質の良い卵子を育てるお薬をプラスし、体調や生理の様子に合わせて漢方薬を飲んで頂きました。

 

年も迫った昨年末、「生理が遅れているので、検査したら…」と服薬4周期目で自然妊娠の報告が。嬉しさ半面、流産の経験もあり、不安そうな表情でしたので、年末年始は赤ちゃんを守る安胎薬を飲んでゆっくり過ごすように伝えました。年が明け、病院で無事胎嚢・心拍も確認でき、経過も順調です。

 

“第2子不妊”の原因の大きなものに、1人目の出産や長すぎる授乳によっての消耗があります。消耗したままでは、次の子を宿す力がないのも無理ありません。授乳は1才までで十分です。出産経験がある分、妊娠しやすくもあります。悩まずにご相談下さいね!

 

(夏苅竜子)

ながさきpress2014年4月号掲載

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