TOPICS

29才、PCO・高PRL~こんなに早く妊娠するなんて! (15.06.01)

子宝・不妊

結婚2年、29才のYさん。結婚間もなく赤ちゃんを授かるも、心拍がみえずそのまま流産。その後は妊娠の兆候なく、専門病院で多嚢胞性卵巣(PCO)と高プロラクチン血症と診断を受けました。「半年経ってもダメだったら人工受精からかな…。まずはその前に身体づくりからはじめたい。」と来店されました。 

 

生理周期は35~40数日と長め。生理痛やレバー状の塊があり、毎周期鎮痛剤を服用しないと辛いとのこと。頭痛やイライラ、疲れやすく、手足の冷え、便秘。また、基礎体温は上下動が激しく多嚢胞にありがちな体温表で、時おり無排卵の周期もみられます。仕事柄ストレスが強いのも相まってホルモンバランスがとても乱れている様子でした。

 

救いは自力排卵があり、精子検査の結果がすこぶる良かったこと。来店前の2周期が無排卵だったのもあったため、まずは多嚢胞の改善に全力を尽くそう!と活血化痰薬を1ヶ月集中して飲んで頂きました。

 

30日後の相談時には「数日前に排卵期のおりものが出て、体温が上がりました!」とご報告頂きました。「次の周期はもう少し【卵子を元気にする薬】を足しましょうね!」と次周期のお薬まで持って帰られましたが、一向に生理がはじまりません。

 

10日後「昨日検査したら、陽性反応が出ました!。こんなに早く妊娠するなんて!!」と声を弾ませて来店してくれました。活血薬で子宮の血液循環が良くなり、着床環境が改善したのでしょう。しかし、基礎体温は上がったり下がったり安定せず、予断を許さない状況です。

 

早速、赤ちゃんを守る「安胎薬」に変更し、様子を見て頂きました。1週間後、「まだ時おり体温が36.5~6℃に下がる」とのことで安胎薬を増量。更に翌週の6周目には胎嚢と心拍が見え体温も少しずつ安定。心配そうだったご主人様もご本人も私もようやくほっと一息。その後も順調のようです。元気な赤ちゃんを!

 

(夏苅竜子)

ながさきpress2015年5月号掲載

一覧ページへ戻る

このページのトップへ戻る