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生理不順 (13.04.30)

婦人科疾患

昔から生理は「月のもの」と言われる通り、初潮から数年経てば周期は安定し、月に1度は来潮します。

夜更かし、ストレスや過労、ダイエットなどで生理周期が乱れた経験は皆さんあるのでは? これらと生理はとても深い関係があります。

ときどき乱れる位なら問題ありませんが、常に「25日より短い」「40日近くかかる」「安定しない」などの場合は、ホルモンバランスの乱れや卵巣の働きに問題があると考えます。

また、2~3ヶ月に1度しか生理がない「稀発月経」の場合は、多嚢胞性卵巣などの病態が隠れている場合も。

生理不順を放っておくと、不妊や更年期・閉経が早まる可能性もあるので、安定した月経周期を維持したいものです。

 

ホルモン剤に頼らず自分の力で生理周期を調える。月経不順の改善は漢方の得意分野です。まずは、自分の生理を意識しましょう。基礎体温をつけてみませんか?

 

理想的な生理とは…

生理周期は25~35日/出血期間は3~7日/経血の色は赤~暗赤色/生理痛がない/血塊がない

 

こんな時は無排卵かも?

2~3ヶ月に1度しか生理がない/月に二度も生理がある/ダラダラと不正出血が続く

 

生理不順のタイプ

「周期が短い」~生理周期が25日より短い

25日より短い場合、卵巣(腎)が弱って排卵が早くなる「プレ更年期」と、黄体ホルモン不足が原因で「高温期が短い」2つのケースに大きく分かれます。前者はほてりやのぼせ、月経量の減少などがよく見られ、40才前後までにこのような症状がある場合は問題です。

後者は疲れやすく不正出血やアザが出来やすい、月経血の色が淡い…などの症状が見られます。

 

「周期が長い」~生理周期が40日前後と長め

卵巣の働きが弱く、排卵までに時間がかかっている可能性があります。以前と比べて周期が長くなっている場合も注意が必要。このタイプは、貧血や冷え症、月経量が少なかったり、低体温などが見られます。

漢方では血液不足や血行不良、冷え体質が原因と考えます。血液を補う補血薬やホルモン分泌を促す補腎薬で卵巣が元気になると、少しずつ周期が短くなりますよ。

 

「周期がバラバラ」~生理周期が安定しない

月によって早かったり、遅れたりと安定しないこのタイプは、ストレスや緊張によってホルモン分泌が乱れる事が主な原因。生理の前にイライラしたり、憂うつや胸脹り、過食や食欲にムラがあったり、肌あれやニキビ、肩こりなどはありませんか? 

気血の巡りが良くなり、ホルモン分泌が安定すれば、生理不順も生理前の様々な不調も一気に改善します!ストレスを溜め込まないようにして下さいね。

 

ながさきpress「漢方のチカラ」2013年3月号より

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