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皮膚トラブル (13.07.30)

お肌・美容

漢方では、皮膚トラブルは気候や環境・アレルゲン(花粉・黄砂・ホコリなど)といった「外的要因」と、体質からくる「内的要因」が重なって発症すると考えています。ですから、特に長期化・慢性化している時は外から治療するだけでなく、身体の中から体質を変えない限り「改善と悪化」の堂々めぐりです。

皮膚の状態と体質から「湿・熱・燥」の3つに大きく分けて、対処します。少し時間がかかる場合もありますが、皮膚病は身体の中から治ります!

健康な肌を保つには、食事や生活面も気をつけることが重要です。辛いものやお酒・肉の摂りすぎ、睡眠不足やストレスは、いずれも身体に湿や熱を生みます。身体の熱を冷ます緑の濃い野菜をしっかり摂り、よく寝ること。上手にストレスを発散し、お風呂では肌をゴシゴシ擦りすぎないように気をつけて下さいね。

皮膚は内臓を映す鏡。身体の中から治しましょう!

 

ジュクジュク 湿タイプ

皮膚が赤く腫れて熱をもっている/患部がジュクジュク/慢性化しやすい/胃腸が弱い、食欲不振/軟便気味

湿度が高くなると悪化する「湿」タイプは、身体の中(特に皮膚下)に余分な水「湿」が溜まることが原因。身体の水分を調節する「脾胃(胃腸機能)」が体質的に弱かったり、負担がかかる事で皮膚トラブルを起こしています。甘いものや油もの・生ものを控え、胃腸に負担がかからないように気をつけて。

 

赤み・痒み 熱タイプ

皮膚が赤く、ほてりや熱感が強い/痒みが強い/ボロボロと皮がむける/口が渇く/便秘気味、尿色が濃い

暑い時期に悪化する「熱」タイプは、文字通り外気温や身体にこもっている熱が主な原因。“大火事”の状態です。皮膚下に熱があると熱感やかゆみが強くなり、皮がボロボロむけてしまいます。辛いものやお酒・コーヒー、ストレスは厳禁!食生活には特に気をつけ、緑の濃い野菜をしっかり摂って。

 

カサカサ乾燥 燥タイプ

皮膚の乾燥、粉ふき/乾燥して痒い/皮膚トラブル歴が長い/鼻やのどの乾燥、から咳/便秘気味

水分・血液不足で皮膚を滋潤・栄養できないことが原因です。乾燥からバリア機能が低下してかゆみが起こります。「熱」タイプが治る過程で「燥」を経過し治っていきます。水分や血液をしっかり補うと同時に、スキンケアが重要です。大根や白きくらげ、はちみつ、りんごやバナナがオススメ。

 

ながさきpress「漢方のチカラ」2013年6月号より

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