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夏バテ (13.09.01)

気になる症状

日本の夏は、高温多湿。体調を崩しやすい条件が揃っています。外は暑くムシムシ、室内は冷房ガンガン…。急激な体温変化に身体がついていかず、自律神経が乱れてしまいます。また、ついビールやジュース、アイスなど冷たいものを食べてしまいますよね。しかし、胃が冷えると胃腸機能が低下→食欲が落ちる→あっさりとした食事を好む→栄養不足で夏バテが一層進む という悪循環に陥りますので、冷たいものは控えめに! 暑いとどうしてもお風呂はシャワーで済ませたくなりますが、1回おきには湯船に浸かるようにして下さい。新陳代謝が高まることで疲れや血行が改善します。寝苦しい夜は睡眠不足になりがち。かといって一晩中のクーラーは夏バテを助長することに…。タイマーを上手に使って身体を冷やしすぎないように、質の良い睡眠を。そして早めに寝ること。睡眠不足は夏バテの“敵”です。夏バテは秋以降の不調の原因にもなります。養生と漢方で上手に夏を乗り切りましょう。

 

冷えなどが原因の冷房病タイプ

手足や腰回りの冷え/生理痛の悪化/頭痛や肩こり/クーラーに当たると具合が悪くなる

冷気に当たると血行が悪くなり、冷えや頭痛・肩こり・生理痛などが悪化します。夏は薄着な分、冬場の寒さよりタチが悪いのです。直接冷風にあたらないように。特に、首・腰・足元の冷えには気をつけて、羽織り物やスカーフを1枚持ち歩くようにして下さい。足首には子宮と直結するツボ(三陰交)があるので冷やさないようご注意を!

 

冷たい飲食が原因の胃腸冷えタイプ

食欲不振・ムカムカ/軟便・下痢/頭や身体が重だるい/むくみ/夏やせ

胃腸が冷えると、食欲と水分代謝が低下します。これが身体がだる重く、むくんだり夏やせしてしまう原因に。シソやねぎ、ショウガなどの薬味類やスパイスをしっかり摂って胃の機能を高めましょう。身体に溜まった水分を取り除く漢方薬はとてもよく効きますよ。

 

汗かきグッタリ消耗バテタイプ 

暑がり/汗をよくかく/疲労感・だるさ/のどが渇く/息切れ・動悸

汗をかくと体液と同時に、エネルギーまでもが漏れ出てしまいます。これが消耗バテの正体!! こんな時には“飲む点滴”と呼ばれる漢方薬がオススメ。炎天下の作業やスポーツをする方に「バテません!」と好評です。キュウリやトマトなど身体を潤す夏野菜や、身体にこもった熱を冷ます苦瓜や緑茶、汗を収斂する酸味のものを摂って下さいね。

 

ながさきpress「漢方のチカラ」2013年8月号より

 

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