結婚10年、途中病気の療養も挟みつつ不妊歴５年の35歳のTさん。
当店で赤ちゃんを授かったお友達の紹介で、他県から相談に見えました。隣人が夜遅く出入りする度に目が覚めて、よく寝られない。夢も多く、ストレスも強くていつもイライラしているとのこと。その他、生理の前に胸が張る、げっぷが出やすいなど漢方でいう「気滞」の症状がとても強く見られました。
基礎体温が全体に高めで排卵期のおりものも少なく、動悸や不整脈もあるため、生殖力の柱である「腎」を補って睡眠の質を良くする安神剤とストレスを軽減する和解剤を飲んで頂きました。
３週間後に来店された時には、動悸もなくなり、睡眠も改善。イライラもずいぶん減り「こんなに早く良くなるなんて…」と喜ばれました。
来店と同時に行かれた不妊専門病院で、卵管癒着と精子運動率が低いことが判明したため、体外受精を勧められていました。そこで、ご主人には精子の原料・亜鉛など微量元素がたっぷり入った優良な牡蠣肉エキスと、精子を元気にする補気剤を。奥様は周期に合わせて「周期調節法」のお薬を続けて頂いた半年後、妊娠の徴候が見られました。残念ながらそのあとすぐに生理が始まりましたが、「もう身体は調っているので、もう少し頑張って！」と励ました矢先、服用８ヶ月で何と自然妊娠されました！
「漢方を始めて半年ちょっとで妊娠でき先生には感謝してます。いつも親身に話を聞いて下さってありがとうございました。」とメールを頂きました。
その後も順調なようで、お友達から続いた妊娠・出産の喜びの輪が広がっています。
（夏苅和子）
ながさき PRESS 2010年10号掲載
