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長崎定例勉強会 男性不妊 その1 (07.01.21)

勉強会・研修

今年も東京から河野康文先生をお迎えして、3回シリーズで「男性不妊」をご教授頂きます。
本日は、その1回目。主に概論についてのお勉強でした。

男性素因の不妊は30~40%にみられます。
しかし、まだまだ「検査を嫌がる男性」が多いのが現状です。
仕事が忙しい、ストレスが多い、睡眠時間が短い…
疲れている方が多い現代社会は、精子にとっても過酷な社会です。

精子は受精するために、子宮~卵管の間を泳いで卵子に到達します。
実測距離は15cmほどですが、人間に置き換えると250~300kmを10数時間で走り抜ける事になります。
東京~名古屋間が約350kmですから、相当過酷な事が分かりますね。

また、卵子の周りには「透明帯」というものがあります。
卵子までたどり着いた精子が力を合わせて透明帯を突つく事によって、通過しやすい状態になり、一番に突き破った1匹がようやく卵子と受精します。

女性側は酸性。精子はアルカリ性。そこの中を遡上する精子くん。
卵子にたどり着き、受精するには、相当険しい道のりなのです。
精子にそれだけの元気と数が無ければ、受精はおぼつきません。

精子の運動率や数を改善するのは、“腎”と“気”のupと“ストレスの軽減”、暑がりの人、寒がりの人、ストレスが多い人など体質に応じたお薬があります。
“腎”とは腎臓はもちろん、成長・発育・老化や生殖機能を司るところです。男女ともに“腎”の機能の低下が不妊症につながります。

 


 

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