爪は血液によって養われています。肝は血の倉庫。爪がもろいのは「肝血不足」の現れなのです！元気な血液が増えれば身体も爪も丈夫になりますよ！
爪はケラチンという蛋白質から出来ていて、「健康状態を映し出す鏡」ともいわれています。健康な人の爪はピンク色でツヤがあり､滑らかで黒ずみや凸凹はありません。爪の色や状態から体質や体内環境の乱れが分かります。生え際の白い半月部は爪の生え始め。甘皮をめくっても見えないときは消化機能の低下、特に蛋白質の不足が考えられます。爪の根本を5秒間指で押して離すと2秒程度で血流が戻るのが一般的です。2秒以上かかると心臓に問題が、5秒以上かかると毛細血管に問題があると言われています。
心・肺に疾患があると爪はバチ型に。爪は心臓から遠く離れた身体の末端部にあるので、全身の血液量と血流の目安になります。健康な爪を保つには、気血を養う肝の働きを強くすること（補血養肝）、身体を温めて血液の巡りを良くすること（温陽活血)が重要です。
ゼリーや寒天、豚足、フカヒレといったゼラチン質の食べ物は爪を健康にしてくれます。日常的にマニキュアをしている人は、週に一度は爪の根を10回もんで指マッサージを心がけましょう。
詳しくは・・ ながさきプレス「漢方のチカラ」 2018年4月号へ
