耳鳴りや難聴、塞がり感など耳のトラブルは疲労やストレス、加齢などによる身体の不調からおこる症状の一つです。中医学では、耳と関係の深い臓腑は「腎」「肝」「脾胃」と考えます。
「腎は耳に通じる」と言われ、耳にもエネルギーが届いていればよく聞こえます。耳を養えなくなった原因は人それぞれ。
①ストレスが多い肝鬱タイプは肝の機能低下から気の巡りが悪くなり「キーン」という高音の耳鳴りが起こります。イライラや怒りで肝に熱がこもり耳に伝わって強い耳鳴りになります。高血圧の耳鳴りもこのタイプ。
②高齢者に多く見られるのは腎機能の低下から来る腎虚タイプ。ジー、ザーという低温の耳鳴りが起こります。
③胃腸の機能低下の脾虚タイプ。栄養の取り込みが悪く、耳の栄養が不足したために耳鳴りや難聴が起こります。
④脂っこいものの摂りすぎや暴飲暴食のドロドロタイプは血流が悪化して耳鳴りや塞がり、難聴が起こります。
タイプ別に漢方薬で対応して、回復を図りましょう。
ながさきプレス バックナンバー2020年11月号へ