TOPICS

30才、卵胞発育不良からの妊娠 (13.05.01)

子宝・不妊

結婚7年目で30才の小柄な女性、妊娠経験はありません。不妊治療を続ける中で「卵胞の発育が悪いから排卵誘発剤を増やしましょう。」と言われたのが不安で来店されました。確かに生理周期は35日前後とやや長め。生理痛が酷く、経血も赤黒くて塊もあり血行が悪い「瘀血(おけつ)」がみられました。また、イライラ乳脹痛が強く、スムーズに排卵出来ていない状態。手足の強い冷え疲れやすい…などストレスと気血不足の体質でした。ストレスがかかると血管が収縮するため、子宮や卵巣の血流が低下します。また脳下垂体から分泌されている卵胞発育や排卵を促すホルモン(FSH・LHなど)もうまく分泌されません。これらが元気に卵が育っていかない問題点であるとみました。

 

そこで、気血を補う補血剤と緊張を和らげる和解剤をベースに飲んで頂くと、イライラ・乳脹痛はスーッと消えて疲れなくなりました。しかし、真冬で足の冷えがなかなか改善しなかったので、身体を温める補陽剤を併用しました。すると強い冷えも生理痛も無くなり、排卵前のオリモノも水様のものから元気な卵胞から出る卵白様のオリモノに変化。排卵誘発剤も排卵を促す注射も無しで、しっかりと排卵出来るようになりました。

 

基礎体温表もキレイに整ってきた服用7ヶ月目に自然妊娠。しかし心拍が確認出来ず、残念ながら稽留流産に。流産後の2周期は身体をケアする漢方を服用して頂き、次に備えました。精神的にも安定した中で周期調節法を再開し、3周期目に2度目の自然妊娠!「今度は大事に育てよう」と安胎薬を併用して4ヶ月、順調なようです。

 

生理の不調や体調不良は身体からのSOS!。あなたの身体からのSOS信号をキャッチして、中医学で一つ一つに対応することで妊娠しやすい身体づくりが出来ます。気になる事はぜひご相談下さい!

 

(夏苅和子)

ながさきpress2013年4月号掲載

 

一覧ページへ戻る

このページのトップへ戻る