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筋腫・腺筋症・卵巣嚢腫~手術後の妊娠~ (09.08.22)

子宝・不妊

結婚7年の38才。やや大柄な女性。初潮から生理痛がひどく、子宮筋腫3個があったため生理の量が毎周期とても多い。子宮腺筋症卵巣嚢腫もあったため、2008年春に手術を受けておられました。手術後は症状も改善し、楽になったのは良かったのですが、卵巣の手術もしたためか無排卵に。その後専門病院に転院し、2009年3月に1個採卵。顕微受精を受けましたが、着床せず来店されました。

 

生理の色は真っ赤で量も多く、レバー様の塊もあって生理痛が酷かったのと、イライラ・憂うつや夜間の目覚めがあり、舌は暗紅。これは「瘀血(おけつ)」と「心肝火旺」と考えました。血行が悪く、イライラ・ストレスが多い状態です。 更に、疲れやすい、カゼをひきやすい、目の疲れ、ドライアイ。これらは「気血不足」と「肝腎陰虚」という体質が入り交じっている状態です。まずは、生理の状態を改善する止血・活血剤をご服用頂きました。次の周期から少しずつ月経量も生理痛も減り、カゼひかなくなり元気に。安神剤でイライラも減り、ぐっすり眠れる様になりました。

 

体調が良くなったので、「周期調節法」を始めることに。低温期に補陰剤、高温期に補陽剤としたところ、何とその周期に自然妊娠! 報告の電話口で「ただビックリしています!…」と絶句。体質改善に取りくみ始めたばかりだったので、来店から2ヶ月のスピード妊娠には我々も大変驚きました。そのうち胎嚢も見えましたが「心音が弱いので安静に。」と言う指示。流産をしないよう、しっかりと赤ちゃんを守る「安胎」のお薬を飲んで頂きました。

 

今では4ヶ月になり、「もう流産の心配はない」と太鼓判を押されたそうですが、不安そうなよろこびの声が印象的でした。

引き続き安胎のお薬を飲んで頂いています。

 

(夏苅和子)

ながさきpress 2009年9月号 掲載

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