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不妊症中国研修  南京中医薬大学研修記 (07.12.01)

勉強会・研修

今年も、11月の中旬より1週間、中国・南京中医薬大学に不妊症・周期調節法の研修に行ってきました。4回目の訪問ですが、今年も臨床に講義に、朝から晩まで勉強漬けです。


周期調節法の第一人者・夏桂成先生(御年75歳)のパワーと熱意がみなぎる講義でグングン引き込まれ、あっという間の時間でした。
周期調節法は月経期・低温期・排卵期・高温期の4期分期法から5期・7期分期法へ理論がどんどん進化しており、夏先生の衰える事のない研究心に感銘を覚えました。

 


 今回は、主に卵子の発育不良・卵巣早衰・子宮内膜が薄い・多嚢胞性卵巣などについて講義を受けました。


卵胞の質や成長とおりものには深い関係がありますが、おりものが少ない(うまく卵胞が育たない)場合には、低温期を初期・中期・後期と細かく分けて卵胞の成長状態にお薬を合わせる事で改善していきます。

 


妊娠にとって大事(女性側)なのは、「卵子子宮内膜おりもの黄体機能」で、その内3つが低温期に関係しています。低温期をしっかりと過ごす事で、いい高温期を保つ事が出来ます。

 


また、中国では西洋医学の治療を受けている人も体外受精の前や流産後は必ず中医医院に紹介があり、「身体を作ってきなさい」と指導があるそうです。

個人の“妊娠力”がないと、いくら治療してもうまくいかないといった考えから、理にかなった中西医結合医療が行われています。

 

夏苅 竜子


 

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