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東洋医学とは? その2 「脾と湿」 (23.06.15)

気になる症状

梅雨の特徴は湿度。体内の湿が多い人は外気の湿を受けると不快になります。その湿を捌くのが「

湿は様々な病気を引きおこすので「湿邪」といい、体外の「湿」のことを「外湿」と言います。

 

飲食物は脾・肺・腎の働きで消化・吸収・排泄の処理をして尿・便・汗で排泄します。湿度が低いときは放熱も兼ねて水分を皮膚から蒸散しています。湿度が高いと蒸散できなくなり、取りすぎた水分とともに体内に溜まります。これを「内湿」といい、生理的に余分な水は「湿邪」となります。湿邪が胃に溜まると胃が重い、吐き気がする、頭だと頭が重い、からだ全体だと、体がだるい、腸に吸収できないほど溜まると水下痢という症状につながります。

 

今回のテーマは「」。西洋医学の脾臓とは違い、食べ物を消化して吸収し、その栄養を全身37兆個の細胞に届けて養う、それを血液や筋肉に変え、エネルギーを生む一連の働きを指します。そこに水分を大量に投入するとオーバーワークになることがわかりますね?

 

舌に白く厚い苔が見えたり口が粘る胃がチャポチャポ鳴るのは胃の水分が多すぎるときです。お腹が空いてから食事するようにすると胃腸の力が回復します。

 

 

ながさきプレス2022.7月号

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