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PCOSと脾虚から自然妊娠 (23.07.12)

子宝・不妊

結婚半年の31才でスラリとした美人のかた、、初潮から生理不順で1~3ヶ月に一度の生理とのこと。排卵誘発剤を服用してもなかなか妊娠しない。血液検査では多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)でエコーを見ると卵巣内に小卵胞がぐるりと見えたとのこと。また、男性ホルモンも高いため、なかなか排卵に至りません。

詳しく症状を聞くと、胃下垂があり、アザが出来やすく低血圧で水様のオリモノがいつもあるそうです。これらはすべて「脾虚」の特徴的な症状です。顔や耳、手が赤く火照っているので男性ホルモンの「陽」が見えます。まず、陽を清熱しつつ活血、化痰をしました。生理周期も45日間位になり、高温期は13日前後もあります。あらかたの熱は消えましたが舌の先だけ赤い「心火」が残りました。

心火は腎陰である卵胞の発育を阻害するので、心火を鎮め腎を養う中成薬に変更。すると卵胞が1個大きく育ってきました。しかし、胃が重く白いドロッとしたオリモノが続くとのこと。これでは精子の泳ぐ環境が良くないし栄養を吸収して健康な卵子を作る脾の力もまだ弱いと考えて全周期に脾を立て直すお薬を入れました。

すると、胃腸は快調になりドロッとした白い帯下が減って卵胞が出す透明なオリモノがみえてきました。

脾のお薬を入れて半年後、自然妊娠!

 

 

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